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ウワサの資格探偵団
レクリエーション・コーディネーター 半谷謙寿さん 《趣味や興味を活かして、その人なりの活動を》
レクリエーション・コーディネーター

半谷謙寿さん
レクリエーション・コーディネーターとはどのような資格ですか?

財団法人日本レクリエーション協会の公認資格です。レクリエーションやスポーツに対する多種多様な知識・技能を通じ、地域社会、企業、学校、福祉など、幅広い領域で活躍しています。子供さんからお年寄りまで、誰もが楽しめるスポーツやレクリエーションを提供し、豊かなコミュニケーションの場として継続していくよう、その仕組み作りを行ない、みなさんの活動を支援していきます。

レクリエーション・コーディネーターの資格を取得するまでの経緯をお聞かせいただけますか?

大学3年の夏休み、あるキャンプにスタッフとして参加させていただいたとき、レクリエーションの指導をされていたのがYMCAの本間立夫先生でした。200人近い参加者を相手に、ゲームや歌を見事にリードしていかれる本間先生の姿に感動して、自分もレクリエーションの勉強をしてみようと。幸運にも私の通っていた大学に、レクリエーション学の泰斗である高橋和敏先生がおられ、私自身は法学部の学生だったにもかかわらず、体育学部の高橋先生のもとに研究生として通うようになりました。本間、高橋両先生との出会いがなければ、レクリエーションの世界に足を踏み入れることはなかったと思います。
卒業してYMCAに勤め始めてしばらくした頃、それまでの「レクリエーション指導員」という名称が「レクリエーション・コーディネーター」に変わり、カリキュラムも変更されて、その役割も、指導員が大勢を引っ張っていく一対多人数のスタイルから、コーディネーターも参加者の一人として活動を盛り上げていくスタイルに、つまり「指導者」から「支援者」に重心をシフトしたんです。私自身、そういうかたちでレクリエーションに関わっていければと考えていましたので、そのカリキュラムを学んでみたいと思い、資格をとることにしました。

資格をとってから、どのような活動をされてきたのですか?

初めは活動の場がうまく見つからず、PR用のチラシをつくって、需要がありそうなところに配布したり、市区町村に郵送したりしていました。最初にいただいた依頼は、水泳教室の面倒をみてほしいというもので、どうせやるなら、当たり前の水泳教室ではなく、何かアイデアをプラスしたいと思い、プールの隣りにあるグラウンドを無料で使えるように交渉し、子供たちにお弁当を持参してもらって、ゲームやスポーツもいっしょに楽しんでもらえるように工夫しました。子供たちを安全に一日預かってもらえるということで保護者の方からの評判もよく、その後はあちこちから依頼が寄せられるようになりました。
マラソン大会に出場される障害者の伴走者をコーディネートしたり、各種大会やイベントを開催したり、学校や地方公共団体で講習をしたり、区民祭でニュースポーツやゲームの紹介をするなど、多方面にわたる活動を行なってきました。運営費、スタッフのギャランティー等は、活動やイベントの規模、依頼主の予算に応じていただいています。

そうした活動をしていくなかでのご自身の役割は?

水泳教室のスタッフと
水泳教室のスタッフと
参加者の前に立ってイベントを進行していく指導員等の仕事は、私が教えている(東京YMCA社会体育・保育専門学校の)学生やほかの方にお願いし、ご父兄、参加者、スタッフが活動しやすいように、イベントの実現に向けてさまざまな調整をしていくのが役割です。
リーダーとして先頭に立つというより、全体を見渡す目をもちながら、あくまで「支援者」として、いっしょにつくり上げていく姿勢を大切にしたいと思っています。
どんなときにやりがいを感じますか?

イベントや活動を継続していくうちに、スタッフや参加者のなかから、中心になって活躍してくれる人、自発的に何かやろうという人が出てきてくれたときです。それは、記録係でも、受付でもいい。昔、野球をやっていたお父さんが、審判なら任せてくれということでもいいんです。受け身で参加するのではなく、ひとりひとりが主体的に取り組み、参加者、スタッフとも一体となって楽しんでこそ本当のレクリエーション。そのイベントや活動が、みなさんの力で継続されるようになって初めて、私も役目が果たせたといえます。その意味では、レクリエーション・コーディネーターには、まわりを巻き込んでいく能力も必要だと思います。
興味のある方にアドバイスをいただけますか?

これまで「レクリエーション」という言葉は、余暇に行なう娯楽や休養という、限定された意味で使われてきました。よく「生涯スポーツ」「生涯学習」といわれますが、平均寿命も伸び、人生における余暇時間もますます増えていくなかで、「レクリエーション」は今後、生活そのものに溶け込んだ、個々人にとってひとつの「文化」といえるものに発展していく可能性を秘めています。
先頃、ヨットによる単独無寄港世界一周を最高齢で達成された斎藤実さんと、その偉業を二度も成し遂げた堀江謙一さんが話題になっていましたが、レクリエーション・コーディネーターに求められるのは、このお二人のように、好きなこと、得意なことを通じて、まわりの人を楽しませたり、元気にしたり、かっこいいと思われるような生き方を率先して見せていくことだと思うんです。たとえば、旅行が趣味の人は、その楽しさを伝えていくことで、子供が好きな人は、どうすれば子供たちがよろこんでくれるかを考えることで、十分にレクリエーション・コーディネーターとしての役割を果たしていける。人前に立つのが苦手であれば、企画を考えるとか、スタッフを集めるとか、興味のあること、好きなことを活かしながら、その人なりの活動をしていける。それが、レクリエーション・コーディネーターの魅力だと思います。
レクリエーション・コーディネーター

財団法人日本レクリエーション協会の公認資格。専門知識を通じ、さまざまな人材、団体と連携・協力しながら、地域におけるスポーツ・レクリエーション活動を推進・支援する。3年間の学籍期間内に、通信教育、講習会、支援実習を修了し、資格認定審査会を経て、資格取得となる。受講資格が設けられているので注意が必要。詳しくは下記ホームページ参照。
財団法人日本レクリエーション協会
http://www.recreation.or.jp/
レクリエーション・コーディネーター資格紹介
http://www.recreation.or.jp/license/03/02/index.html

取材・文/水尾裕之
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