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ウワサの資格探偵団
時刻表検定試験「時刻表博士」
福岡健一さん


楽しみながら挑戦するのがいいと思います
時刻表検定試験とはどのようなものですか?

時刻表検定協会が実施する検定試験(民間資格)で、列車を中心に、バス、船、航空機等について、諸規則から、運賃、主要駅の概要にいたるまで、時刻表に網羅されているすべての事項が出題範囲です。時刻表を持ち込んでの試験ですので、基本的には時間をかければ解ける問題なのですが、試験時間に対して問題数が多く、一定時間内にいかに早く、正確に時刻表を使いこなせるかが問われます。

試験は第1種、第2種に分かれており、得点によって第1種では博士から2級まで、第2種では3級から5級までランクが決定され、認定を受けます。得点があるレベル(1種で120点以上、2種で90点以上)に達しなければ、認定を受けることはできません。
どうして時刻表検定試験を受けてみようと思ったのですか?

中学で鉄道研究部に入ったのがきっかけで、いわゆる鉄道ファンになりました。以来、青春18きっぷや周遊券を使っていろんな路線に乗るようになり、ずいぶんと時刻表のお世話になってきました。鉄道関係の雑誌で時刻表検定のことを知り、鉄道ファンの中で、列車やその周辺の知識に関して、自分がどのくらいの位置にいるのか知りたいと思い、99年に行なわれた第1回の検定試験を受験しました。
時刻表検定試験を受けたことでご自身に何か影響はありましたか?
時刻表検定が仕事や収入に直接つながることは、あまりないと思います。私の場合は「博士」の認定を受けたことで、以前にもまして時刻表に対する興味が高まり、古い時刻表や珍しい時刻表を収集したり、時刻表の総合情報ウェブサイトを立ち上げるなど、趣味の世界がいっそう広がりました。時刻表博士として、テレビや雑誌等の取材を受けるようになったこと、そういうメディアに出たことで、私の趣味が友人、知人に知れ渡ってしまったことが、影響といえば影響でしょうか(笑)。もし機会があれば、これまでの蓄積を活かして、時刻表の本を書くことにも挑戦してみたいですね。


「復刻版を買ったり、古書店で買ったり、時刻表は年に数十冊は買っています」と福岡さん。「JR時刻表」だけでも約20年分のストックがあるという。
時刻表検定の魅力は?

私にとっては、鉄道ファンとして自分の知識を測る客観的な物差しというか、少なくともその目安になるものです。ほかの資格試験とちがい、一度認定を受けても何度でも受験できるので、少しずつ上のランクを目指したり、1回1回の成績を残していけるところにも面白さがあると思います。毎回挑戦されている方もけっこういらして、私も、1度だけ受験できなかった以外は、運だめしのつもりで、毎回受験しています。これまで8回受験して、成績は博士5回、1級が3回でした。第1種試験で3回満点をとると「名誉博士」として認定されるのですが、認定者はまだ出ていません(04年10月現在)。試験の解答速報を自身で運営するウェブサイトでコンテンツの一つにしていることもあり、今後も時刻表検定試験があるかぎり、受けつづけていこうと思っています。回答速報を載せているサイトはほかにはないようで、試験当日にはアクセス数が跳ね上がるんですよ。
挑戦してみたい人にアドバイスを

私自身、時刻表検定試験のために、特別に準備をしたことはありません。日常的に旅のプランを立てたり、サイトに寄せられる様々な質問に答えたりするのが、勉強といえば勉強でしょうか。

いまは、乗り継ぎから運賃まで、何でもインターネットで調べられますが、実は、時刻表のほうがいろんな意味で自由度は高いんですよ。ネットでは、基本的にQ&A方式ですから、決まった答えしか得られません。時刻表なら、辞書で英単語を調べるとき前後の単語に目がいくように、前後の路線に目がいったり、別の乗り継ぎ方法や、もっと安い列車が見つかるかもしれません。高得点者には、会社で旅費担当の方も多いと聞いています。試験範囲は時刻表の中に限られているわけですから、路線名、列車名、運賃など、目次や索引を見なくてもパッとそのページが開けるくらい、日常的に時刻表を使いこなしておくことが、高得点への第一条件だと思います。

試験会場でときどき、ぎりぎりまで必死の形相で勉強している人を見かけますが、時刻表検定はあくまで趣味として、楽しんでチャレンジするのがいいのではないでしょうか。
福岡さん運営の鉄道関係サイト

「時刻表博士まっこうくじらのウェブサイト」
http://home.t01.itscom.net/jikoku/


「駅弁資料館」
http://eki-ben.web.infoseek.co.jp/


時刻表検定試験
時刻表検定協会が主催する民間資格で1999年から実施されている。試験会場は、札幌、東京、大阪、広島、福岡など、全国主要13都市。「JR時刻表」持参、電卓持ち込み可、回答はマークシート方式。第1種試験(博士〜2級)と第2種試験(3〜5級)があり、合格者は得点にしたがってランク付けされ、資格認定される。ちなみに博士にランクされるには、200点満点中180点以上が必要。詳しくは下記ホームページを参照。
http://www.jikokuhyo.gr.jp/

取材・文/水尾裕之
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