|
 |
  |
書は心を映す鏡でもあり、
心を落ち着かせ癒してくれるもの

書道・特師範 上原章子さん
雅号・桂章  |
|
 |
 |
 |
いつからはじめられたのですか?

もう何年になるのかしら? 途中、仕事が忙しかったり、結婚したりで、1、2年のブランクが何回かありますが、小学校2年生から続けています。書にはいくつかの団体がありまして、私が所属しているのは書玄社という団体です。先日、その団体が認める最高ランクである特師範の免状をいただきました。 |
 |
 |
 |
どんなところに惹かれるのですか?

子供の頃はあまり身を入れてお稽古はしていなかったですね(笑)。真剣になったのは、自分で月謝を払うようになってから。子育て時には自分の時間を持てる唯一のものでしたから、非常に大事な時間でした。赤ちゃんのためにミルクもあげた、おしめも取り替えた、なのになんで泣くの!? やり場のない怒りやイライラが、書に向かうことで解消されましたね。書というのは書いた人の精神状態を表してしまう、それだけ繊細なものです。だからこそ、安定した精神が必要。集中力が養われますよ。 |
 |
 |
 |
書を簡単に説明していただけますか?

基本は、課題となる書譜にある言葉や文章を忠実に再現する。これだけ聞くと単純なイメージを抱かれるかもしれませんが、楷書、草書、仮名など、書体はさまざま、紙も半紙だけではなく条幅(35×135?)、紋の入ったものなど、筆には大小、用途に応じて数え切れないほどの種類があり1本だけではなく3本まとめて使うこともある。墨にいたっては、卵白を入れて粘度を出して、薄く広がる字の中央に濃い色を残すといった技も。非常に奥深い世界です。 |
 |
 |
 |
好みの書体を教えてください。

最近は近代詩文に凝っています。近代詩文は、漢字、仮名が混じったスタイルで、原本になる書譜を必要としない種類です誰もが読めて、文章も現代短歌からとったり、あまり規制がありません。今は毎月の課題と年に2回の展覧会に参加しています。知り合いの踊りのお師匠の襲名時に、名刺や手ぬぐいに染める名前を書いて、と頼まれたりすることも。自分でも納得のいくものが書けて、それが仲間や先生に認められたときがうれしいですね。
取材・文/北野美波 |
 |
 |
 |