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自然と共生する建築物を手掛けたい

一級建築士
松本剛和さん
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資格を取得したきっかけは?

高校2年の時の英語の授業で「建築は凍れる音楽」というシュレーゲルの言葉に出合い、感銘を受けたのがきっかけです。音楽は形のないものであることから瞬間芸術と言われますが、瞬間瞬間ごとに演奏家と観客が一体となり、ひとつの芸術である楽曲を創造していく。一方、建築家の創造した建築物は芸術でありながら彫刻などの他の芸術とは違って、その中で人が生活する。建築家の創造した空間とそこで生活する人との、瞬間瞬間ごとの感性(波動)のハーモニーがあって、初めて建築と人が一体となっていきます。素晴らしい空間の中で過ごす事が、新たな創造を育んでいると言って良いかと思います。シュレーゲルの言葉がそう語っているような気がして、私は建築という分野に惹かれていきました。 |
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資格取得はどのようにして?

元々将来は、理数系の大学進学を考えていましたが、建築を志そうと決めてからは、なんの迷いもなく、建築学科を受験。一般教養に始まり、建築の歴史や建築図学、構造力学、建築設備、建築施工、環境心理学、計画の表現方法などを大学で学びました。一級建築士の受験資格は、建築学科卒業後、2年間の実務経験を経ることが必要となります。そこで大学卒業後、最初は小規模な設計事務所を選んで就職しました。それから2年間、設計から工事監理と、チーフのもとでひとつひとつ経験を積み、学科及び製図の試験に挑戦し、合格! 資格を取得して良かったのは、超高層建築物をはじめ、すべての建築物の設計や監理に携われること。仕事の幅が広がりましたね。 |
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仕事のやりがいを感じる時は?

建築物のプロポーションを決める立面を検討している時が楽しいですが、やっぱり工事が竣工した時ですね。計画→設計→工事監理→竣工まで、早くても1年はひとつの建築物に関わるので、感無量!といった感じです。クライアントからねぎらいの言葉を頂けると本当に嬉しいですし、仲間と飲むお酒も美味しい。「事故もなく、無事に竣工できて有難うございます。」と毎回心から感謝しているんです。この世界に入って早18年が経過しましたが、今も当初の頃から変わらないのは、「レス イズ モア」の考え方。「少ないがより多くを語る」この言葉の通り、ものづくりは削ぎ落とす方がよりエネルギーを使います。なので可能な限りシンプルな建築物にしようと毎回葛藤、自分と戦ってますね。 |
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今興味のある建築物は?

最近の悪化した地球環境を考えると、それを補いつつ地球への愛が感じられるような建築や自然公園を手掛けたいと思うんです。自然環境と建物が調和、共生しつつ、ハードに遊べる自然公園をぜひプロデュースしてみたい。プライベートでは、やはり自分の設計した家に住みたいですね。家を建てるなら数奇屋風にしたいと思っていましたが、お金がいくらあっても足りません(笑)やはり日本人なんでしょうね、風呂上りのビールの後に、畳に大の字で横になれる贅沢は味わいたいですし(笑) できるだけ自然の素材を用い、その趣が取り入れられた端正な造形美があって、安らぎがある。和の優しさと美しさを尊重し、家族みんなが創造性豊かになる住まいが理想です。愛がある、人の集まる家を建てられたら最高ですね。
取材・文/スタイルワークス |
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